コロナ禍が長引く中での健康問題は様々です。この2年以上にわたる情勢で、あらゆる分野でリサーチされたデータが出てきました。今回は、コロナ禍がメンタルヘルスにどのような影響を与えているのか、いくつかのデータをご紹介していきます。
★コロナ禍によるメンタルヘルスの不調・ストレス
「あなたは、新型コロナウイルス流行後にメンタルヘルスの不調を感じていますか?」との質問に対し、1000名中約46%の人が不調を感じていて、特に女性は約53%がメンタルヘルスの不調を感じています。(グラフ①)
また、働く主婦に「コロナ禍が原因でストレスを感じたことがありますか?」という質問に対し、「大いにある」と答えた人は803名中58.3%で、「少しある」と答えた人も含めると実に9割以上の人がコロナ禍をストレスと感じていることがわかります。(グラフ②)これには驚きですね。きっと皆さんも同じ感覚なのではないでしょうか。
その回答を年代別に見てみると40代が1番多く55%でした。40代は「働き世代」「子育て世代」「ローン世代」「更年期世代」と心身ともに負担が大きい時期だからではないか、と分析されています。(グラフ③)
★メンタルヘルスの不調を感じる時は、男女で異なる
「あなたがメンタルヘルスの不調を感じる時はどんな時ですか?」と聞いたところ男性は主に仕事関係時に、女性は「朝起きて」「家に帰ってきてから」と家にいる時の方が不調を感じていることがわかります。男女差がありますね。中には「寝る前」や「1日中」と答える人もいて、これらの問題には解決策がほしいところです。(グラフ④)加えて、日本の女性就業者の半分以上が非正規雇用であり、コロナ不況により解雇されるという辛い現状を背負っている場合もあるようです。
また、緊急事態宣言が発令され保育園が休園になると、在宅勤務と自宅保育の両立が必要になり、親子で落ち着かない生活を経験した家庭もあったことでしょう。
★コロナ禍のストレスが与える子どもへの影響
未就学児を持つ保護者1058人に「子どもは新型コロナウイルスによってどのようなストレスを感じていると思いますか?」というアンケートをしてみると、「外に遊びに行けない事」が70%で1番多く、その他の項目を見ても外で遊べない事や保育園や幼稚園に通えない事は、子どもにとってはストレスだという事がわかりますね。(グラフ⑤)これは社会性の低下などにも影響が出てくる可能性があります。家族の中でも、まず声かけをして子どもの話を最後までよく聞いてあげることがとても大切だといいます。もう少し年齢が高くなると、集中できない、イライラするなどの自覚症状もあり、年齢が高くなるほどその傾向は強くなります。(グラフ⑥)
★不安やストレスからくる子どものSOSサイン
思春期に入ると自分の思いを口に出す事も難しいかもしれませんね。しかし、子どもたちは不安などのストレスを感じるとSOSサインとして様々な変化を見せるようです。食欲がない、反対に急に食べるようになる、頭が痛い、お腹が痛い、眠れない、急に乱暴になる、ソワソワしている、など「いつもと違う」と感じることが増えたら、子どもからのSOSサインかもしれません。「あなたのことを心配しているよ」という親の気持ちを伝えてあげましょう。そして子どもが興味を持った事や夢中になれる事があれば、親も一緒にやってみることも一つの解決策になるようです。
(参考)「気づいてあげたい!ストレスからくるSOSサイン」国立成育医療センターHPより
親子一緒に気分転換しながら子どもの気持ちに寄り添ってあげると、安心して話してくれることも多くなるかもしれません。家族の中でもいたわり合いながら過ごしてみましょう。
次回はメンタルヘルスを考えた食生活に注目します。
文/野菜ソムリエ上級プロ 福田ひろみさん(東京在住)
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