前回は、納豆が昔から健康食品として食べられてきたことや、あのネバネバと独特の臭いの原因について説明しました。原料である大豆はとても栄養価が高いのですが、納豆に変化することでさらに様々な機能性成分が生まれるのです。今回は、その中でも注目されている成分を紹介していきます。
★ナットウキナーゼで血液サラサラ♪
ナットウキナーゼは、納豆が持つ強力な血栓溶解酵素です。1980年に発見され、それ以降市場には様々な製品が登場しています。血栓は睡眠中から朝方に発症することが多いので、納豆は夕飯に食べるのが効果的ともいわれています。他にも脂質異常症や動脈硬化の改善、降圧作用など、循環器関係の改善にも関係すると推測されています。
★骨を丈夫にしてくれるビタミンK2!!
ビタミンKには、植物由来のK1(フィロキノン)と微生物由来のK2(メナキノン)があり、納豆には他に例を見ないほど多くのビタミンK2が含まれています。同じ納豆でも、大豆を細かくしている挽きわり納豆の方が、発酵面積が広いためビタミンKを多く含んでいます。
高齢者に多く見られる寝たきりリスクの原因の一つ「大腿骨頸部骨折」の発症率について20年間のデータを分析したところ、はっきりと「西高東低」の傾向が表れました。また、ビタミンK2の摂取量に関することも分かり、納豆の摂取量が多い東日本の地域では、骨折率が低いという調査結果がでています。
★ポリアミン類で若々しく♡
今、最も注目されているアンチエイジング成分です。細胞分裂や増殖には欠かせない成分で、炎症を防いだり細胞の老化抑制に役立ったりするとされています。ポリアミン類の中でも、スペルミジンは活性が高く、これも挽きわり納豆に多く検出されています。
★腸内環境を整える納豆菌
納豆菌そのものにも、免疫に深く関わる腸に働きかけ、バリア機能を活性化させる作用があることがわかり、その研究も進んでいます。また、腸内でビフィズス菌や乳酸菌のエサになり、腸内環境を整える作用もあります。
大豆が発酵して納豆になることで、その力は驚くほどに多岐にわたり、驚かせてくれます。日本が世界に誇る、最強ともいえる発酵食品ですね。西日本の皆さんも、今日から納豆1日1パック習慣、始めてみてはいかがでしょうか。
◆糸コンとメカブの納豆塩こうじ和え◆
納豆はお好みのものを。ネバネバ食材で腸内環境もばっちり!塩こうじは味が柔らかいので安心して和え物に使えます。
◆冷奴キムチ納豆◆
キムチも立派な発酵食品。大豆のダブル使いでたんぱく質もたっぷり♪挽きわり納豆の方が良いかもしれませんね。青のりで香りもプラス。
文/野菜ソムリエ上級プロ 福田ひろみさん(東京在住)
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