★脳の9割は6歳までにほぼ完成!
健康の話題になると、どうしても高齢者に目が向けられますが、実は脳が急速に発達する幼少期も、健康な体づくりに大切な時期です。アメリカの医師で人類学者のスキャモンが提唱した成人するまでの人体各器官の発育過程をグラフで示したものがあります。(グラフ参照)この中の神経型が脳になります。脳は妊娠2ヵ月目頃から作られ始め、3歳頃までに大脳、小脳、脳幹という基本的な構造がほぼできあがると言われています。その後6歳までに大人の脳の約9割まで成長し、12歳でほぼ完成することがわかります。
★消費エネルギーの約20%が脳!?
通常の消費エネルギーを100%とすると、その内約20%が脳で消費されます。脳の重さは体重の約2%と小さい器官ではありますが、中枢を担うに相応しくエネルギーもたくさん必要なため、内側からしっかり栄養も摂らないといけません。脳の約60%は脂質でできていて残りの約40%はたんぱく質と言われています。脳のためには脂質もたんぱ
く質も質の良いものを摂る必要があります。脂質は前回詳しくお話しできたので、今回はたんぱく質をみていきましょう。
★脳に必要な栄養素「たんぱく質」
たんぱく質は消化されるとアミノ酸に分解され、記憶力や判断力に関わる脳内の神経伝達物質の材料にもなります。この物質はアミノ酸の中でも体内合成ができない「必須アミノ酸(9種類)」のため、食事から摂取する必要があります。
★質の良いたんぱく質とは
質の良いたんぱく質は、必須アミノ酸のバランスが整っています。それを数値化したものが「アミノ酸スコア」です。(図参照)食材の中で優秀なたんぱく質源は「肉」「魚」「卵」「乳製品」で、「豆腐」「豆類」「ブロッコリー」などもスコアの高い食材と言えますね。残念ながら一般的に野菜や果物はたんぱく質源にはなれません。小さいお子さんですと、青魚などは食べにくいかもしれませんね。塩を振って少し置いたあと拭き取ると臭みが薄れます。他にも牛乳に漬けたり、カレー味にしてみたりなど臭みをやわらげる工夫をして、魚のたんぱく質と同時に良質な油脂も摂れると良いでしょう。授乳中のお母さんも、1日1食は魚料理を食べることをおすすめします。市販の粉ミルクで育てている方も、今では母乳に近いDHAが含有されているので心配ないようです。
(参)「頭のいい子が育つ食事」小山浩子/著
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★アミノ酸スコアが高い食材を使ったレシピ★
●ブロッコリーとカボチャのヨーグルトサラダ
野菜の中ではアミノ酸スコアが高いブロッコリーとカボチャを使用。そこにヨーグルトとマヨネーズを少し加えてサラダに。小さいお子さんには甘みを少し加えると◎
●揚げ出し豆腐のおかかまぶし
ほっこり温かい揚げ出し豆腐。たっぷりおかかとネギをのせて出汁をかける。
●アジの塩焼き
アミノ酸スコア100のアジを塩焼きに。今年はぜひ、アミノ酸スコア90のサンマもたくさん食べてくださいね。こうしてみると、和食は健脳食でもありますね。
文/野菜ソムリエ上級プロ 福田ひろみさん(東京在住)
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