★コレステロールは体内でつくられる!?
コレステロールは、主に肝臓で合成される脂質です。以前はコレステロール値が高いと「卵は1日1個にしてください」などと注意されたものですが、食事から摂取されるコレステロールは、統計によると体内合成される量の⅓から1/7に過ぎないそうです。そして驚くべき事は、食事から摂取するコレステロールが多いと、肝臓で合成するコレステロールは減少し、逆に摂取を控えると合成量が増えるという事実です。この事から、コレステロールは身体にとって必要な成分であることがわかります。
★コレステロール=悪者とは限らない
【コレステロールの役割】
・細胞膜の材料になり、新しい細胞に入れ替わる時や免疫細胞を作る時にも必要。
・ホルモンの材料になり栄養素の代謝にも関与する。
・脂肪の消化に必要な胆汁酸の材料になる。様々な面で体を支えていることが分かりますね。悪者の印象が少し変わりませんか?
★悪玉・善玉とは?
血液検査結果にLDLコレステロール、HDLコレステロールの表示を見た事ありませんか?
●LDL=悪玉
身体の隅々にコレステロールを運んでくれますが、血管壁に蓄積されると動脈硬化を起こします。
●HDL=善玉
血管壁から余ったコレステロールを回収して肝臓に戻します。
どのような働きをするかによって悪玉・善玉と呼ばれているのですね。
★コレステロールの摂取基準が撤廃
厚生労働省は2015年4月改定の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」で食事からのコレステロールの摂取目標量を撤廃しました。世界的な何万人もの研究から「食事指導を実行してもしなくても心筋梗塞による死亡率は変わらない。」という事がわかり、食事指導には根拠がないという結論が出たからです。しかし、これはあくまでも健常者を対象としたものです。
★酸化したコレステロールは注意!
近年の研究で、動脈硬化を進行させるのは悪玉の中でも酸化したコレステロールだということがわかりました。健康な人の場合はコレステロール摂取量は気にしなくいていい、というのが食事摂取基準の趣旨ですが、せめて抗酸化対策くらいはしておきたいものです。
・喫煙や過度の飲酒、酸化した油は控える。
・食事では抗酸化力が強いビタミンA・C・E(エース)やポリフェノールなどの機能性成分を日常的にプラスすると良い。
・H D L コレステロールを増やすにはウォーキングが有効。(グラフ参照)大きな筋肉を動かす有酸素運動も◎
1日の歩数に比例して、歩けば歩くほどHDL(善玉)も増加していることがわかります。
LDLコレステロールが過剰にならないように、これからの季節にぴったりのおすすめレシピを紹介します。
●ラタトゥイユ
夏野菜をオリーブオイルで炒め、トマトソースで煮込みます。夏野菜のβ‒カロテンは油を使う事で吸収率UP!トマトソースに栄養をギュッと閉じ込めることでビタミンA・C・Eを全て摂取できます。
●夏野菜のスープカレー
夏野菜をゴロゴロと大きめにカットし、高野豆腐も入れて食物繊維たっぷり♪カレーに含まれる香辛料は抗酸化力が高いことが分かっています。
文/野菜ソムリエ上級プロ 福田ひろみさん(東京在住)
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