■もはや油は脂肪酸の種類で選ぶ時代!?
脂質を構成する脂肪酸は、大きく分けて「不飽和脂肪酸(主に植物性脂肪)」と「飽和脂肪酸(主に動物性脂肪)」の2つに分類されます。そして、不飽和脂肪酸の中には二重結合が1個ある「一価不飽和脂肪酸」と、複数個ある「多価不飽和脂肪酸」に分かれ、そこからさらにオレイン酸やリノール酸、α‐リノレン酸などに分類されます。それぞれの脂肪酸が体内に与える影響が解明されてきており、もはや油脂は脂肪酸の種類で選ぶ時代になりました。今回は、一価不飽和脂肪酸(オメガ9系、n‐9系)について紹介します。
■オレイン酸で生活習慣病を予防!
一価不飽和脂肪酸の代表格はオリーブオイルなどに豊富に含まれる『オレイン酸』です。不飽和脂肪酸の中で最も酸化しにくく、調理に向いています。地中海料理には欠かせないですね。オレイン酸は高血圧や動脈硬化など生活習慣病を予防すると言われています。地中海沿岸の人々に心疾患が少ないのはオリーブオイルや新鮮な魚介類を豊富に利用する地中海料理が関係しているのかもしれませんね。また、オリーブの苦みや辛味成分は機能性成分で抗酸化作用があり、便秘や胃もたれを予防することで知られています。
■オレイン酸で美味しくヘルシー♪
オレイン酸が豊富な油は、オリーブオイルの他にも菜種油(キャノーラ油)、アボカドオイル、マカダミアナッツオイル、アーモンドオイルなどナッツ類の油が挙げられます。それぞれ風味や香りが違い、料理にコクと深みをプラスしてくれます。ぜひ試してみてくださいね。
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★オレイン酸豊富なおすすめレシピ★
●鯛のカルパッチョ
お皿に塩コショウ、レモン汁、ディル(ハーブ)のみじん切りを散らし、鯛の切り身を並べる。上からまたディルとレモン汁、そしてシソの実の塩漬け少々、オリーブオイルをかけ、ラップをして冷蔵庫で冷やす。レモン汁は控えめにして食べる時にたっぷりかける。
◆オリーブオイルとレモンの相性がGOOD◎
●海老とアボカドのオードブル
ゆで海老とアボカドをひと口大に、プチトマトは縦4つ割りにする。ボウルに食材とケイパー、塩コショウ、アボカドオイルを入れてざっくり混ぜる。
◆アボカドオイルのトロッと感が食材をよくまとめてくれる♪
●ホタテのソテー
生食用のホタテの表面に鹿の子に切れ目を入れる。塩コショウをして小麦粉を薄くまぶしたら、グリーンアスパラと一緒にマカデミアナッツオイルでソテーする。
◆淡白な味のホタテにナッツオイルのほんのりとした甘みと香ばしさが合う♥
●リンゴのデザート
くし形に切ったリンゴをナッツ系のオイルでソテーし、お皿に並べてシナモンパウダーをふりかける。バニラアイスに刻みナッツとフライパンに残った油を少し垂らす。
◆フルーツ類はナッツ系オイルとの相性が良く、何でも美味しくなっちゃう★
レシピ参考文献 ・オイルの教科書 主婦の友社
・「油」で健康になる! Drクロワッサン マガジンハウス
・一生若くいられる油のとり方 日経ヘルス編
文/野菜ソムリエ上級プロ 福田ひろみさん(東京在住)
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