この数年、腸内環境を整える健康法が話題になっています。「腸内フローラ」という言葉を聞いたことはありますか?「腸内フローラ」とは腸内細菌叢のことを指します。つまり、腸内環境を整えるということは、この腸内フローラのバランスを整えることになります。人の腸内には、約500〜1000種類の腸内細菌が100兆個住んでいるといわれています。近年、遺伝子レベルでの研究が進むにつれ、腸内細菌と様々な疾患との関連性が明らかになってきました。驚くことにその範囲は脳から心臓、そしてあらゆる部位に至るというのです。従って、腸内環境を整えることは健康維持や病気の予防にも繋がるのです。
腸内細菌は大きく分けると善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7の割合で存在します。(1の画像)それぞれの働きを見てみましょう。
善玉菌…ビフィズス菌や乳酸桿菌など。整腸作用を促進し、排便を促す。ビタミンや酵素を産生し免疫力や吸収力をアップさせる。
悪玉菌…大腸菌(有毒株)やウェルシュ菌など。腸内の腐敗物を溜め込み、有害物質を発生させる。たんぱく質を栄養にして、オナラや便が臭くなる原因の物質を作る。毒素や発がん性物質を作る。
日和見菌…バクテロイデスや嫌気性レンサ球菌など。最も割合の高い日和見菌は、悪玉菌が多くなると一気に悪玉菌の味方をする。逆に善玉菌が優位になると善玉菌の味方をし、善玉菌と同じような働きをするため、腸内環境がグンと良くなる。
つまり、腸内フローラを整えるという事は、いつも善玉菌が優位の環境を作っておくという事になりますね。ところが、日本人の腸内細菌数は戦前と比較するととても少なくなり、バランスが崩れて、腸年齢が老化していると言われています。(2のグラフ)原因は様々ですが、肉食や肉加工品、ストレス、栄養失調、運動不足、過食と偏食、過度のアルコール摂取などが挙げられます。また、年齢を重ねると善玉菌が減少することも分かっています。次の項目に当てはまるものがあれば、腸内環境を改善する必要があるかもしれないと心得てください。
次回は腸内フローラを整えるために、具体的にどうしたらよいかを考えていきます。
〜〜腸内環境チェック〜〜
①朝スッキリ起きられず、やる気が出ない。
②肌にツヤ、ハリがなくなってきた。
③便意を感じることが少なく、出ても少量の場合が多い。
④オナラや便の匂いが臭い。
⑤運動不足で階段を上がると息切れする。
⑥外食が多く、野菜が苦手でお肉が好き。
⑦タバコを吸う。
⑧ストレスが溜まっていると感じる。
⑨飲酒の機会が多く、量も多い。
⑩いつも睡眠不足。
文/野菜ソムリエ上級プロ 福田ひろみさん(東京在住)
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