

これまでの研究から、運動は主に大腸がんに関連する遺伝子変異を防ぎ、逆に座りがちな生活は、遺伝子変異に繋がってしまうことがわかっています。表①の運動欄を見ると、大腸がんに対しては「ほぼ確実にリスクを下げる」という結果が出ていて、乳がんにも同じことが言えるようです。また、運動には腫瘍細胞周りにがん細胞を攻撃するリンパ球を増加させる働きや、がん細胞が生まれても大き
くなる前に増殖を抑える力もあります。運動は40分を超えた頃からリンパ球が増え始め、がん細胞を死滅させると言われているNK細胞やキラーT細胞も同時に増えることがわかっています。これは激しい運動ではなくむしろ弱い運動の方が運
動後も安定しているという結果もあるようです。(グラフ①)
また、表①を見ると、肥満は肝がん・大腸がんそして閉経後の女性の乳がんにも影響があり、運動の役割は肥満予防だけには留まらないことがわかります。運動はがん予防だけでなく心疾患のリスクも低くなることが確実とされています。昨今、PCの前で長時間仕事をしている人も多いと思いますが、軽い運動でもがん予防になりますので継続的に・無理のない範囲で体を動かす時間を増やしてみてくださいね。
夜間に働く職業の人は、がんリスクが高いことが世界的な研究で示唆されています。これは、私たちが持っている概日リズム(サーカディアンリズム)*と言われる体内時計が狂ってしまうことが原因と考えられています。夜間にメラトニンというホルモンが活発に分泌されこの概日リズムを調整し睡眠の質や量を改善してくれます。近年、メラトニンはインスリンの分泌を抑制したり腸の働きを整えたり、皮膚や骨などにもメラトニン受容体が存在するなど多様な働きがあることがわかりました。また、抗酸化作用もあり、免疫機能の調整などもしていることから抗がん作用もあるのではと注目されています。しかしながら、夜間にしっかりと睡眠できず光(特にブルーライト)を浴び続けることでメラトニンの分泌が抑制され、概日リズムも狂ってしまうと様々な影響が出てくる可能性があります。
日本でも国内11か所の保健所管轄地域の住民約10万人を20年以上追跡調査した結果、男性では5時間以下の睡眠時間のグループ、女性では10時間以上の睡眠時間のグループに若干がん死亡リスクが高いという結果でした(グラフ③)。あまり関連性がないといえる範囲のようですが、睡眠不足が続くことは健康維持に反することと覚えておきたいですね。
次回も引き続きがん予防について考えます。
*概日リズム(サーカディアンリズム)
約24時間周期で変動する生理現象で、ほとんどの生物に存在し各組織を構成する細胞にこの時計を持つ。光や温度、食事などの外界からの刺激によって修正される。
文/野菜ソムリエ上級プロ 福田ひろみさん(東京在住)
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