新年あけましておめでとうございます。いつもベジタブルBOXをご愛読いただきありがとうございます。今年も野菜や果物を通して皆さんの生活に役立つ情報をお届けいたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
日本では、がんは30年以上も死因第1位になっています。今では「2人に1人ががんになる」「4人に1人はがんで亡くなる」と言われているほど身近なものになってしまいました。(グラフ①)がん(悪性腫瘍)は、発生部位によって大きく3つに分けられます。
〇上皮細胞にできる…肺がん・胃がん・乳がん・大腸がん・子宮がん・卵巣がんなど
〇造血器にできる…白血病・悪性リンパ腫・骨髄腫など
〇非上皮性細胞にできる…肉腫
がん細胞は、正常な細胞から何らかの原因で作り出された異常な細胞です。どんどん勝手に増殖したり、細胞があるべきではない場所に大量に増殖し、正常な細胞を脅かしたり壊したりすることで体に害を及ぼすことになります。そしてその結果、生命を脅かすこともあるのです。中には良性の腫瘍と呼ばれ悪性腫瘍のがんとは区別されるものもあります。女性には身近な子宮筋腫や卵巣嚢腫がこれにあたります。
★がんと生活習慣病(喫煙)との関係
がん発症の要因に、年齢とともにリスクが高まることは知られていますが、生活習慣病」の側面も持っています。グラフ②は、令和4年時点でのエビデンスに基づいて作成されたもので、原因が生活習慣や感染であると思われる割合がまとめてあります。結果を見ると、単独の原因としては男性では喫煙23.6%・感染18.1%・飲酒8.3%。女性では感染14.7%・喫煙4.0%・飲酒3.5%が上位になります。運動不足や野菜・果物の摂取不足などもありますが、直接的な原因の割合から見ると低い方でした。
では、「喫煙」について考えてみましょう。たばこの煙の中には化学物質が約5300種類も含まれていて、その中には約70種類の発がん性物質も含まれるといいます。口や喉を通って気管支からダイレクトに肺に届き、血液を通して全身に運ばれDNAに傷をつけ細胞のがん化を促進するなどしているようです。がんで亡くなった人のうち、男性の約30%、女性の約5%は喫煙が原因だと考えられています。
これまでの研究から喫煙が様々ながんの原因となることが、科学的にも明らかにされています。(図①)影響が全身に広がっていることに驚きますね。これを防ぐには禁煙が一番です。現在吸っている人も禁煙することでリスクを下げることができます。また、若いうちから吸い始めるとそれだけリスクが増える傾向にあり、ニコチン依存にもなりやすいと言われています。(グラフ③)
それに加えて、喫煙者でなくても空気中の煙を吸ってしまう「受動喫煙」によって肺がんや乳がんのリスクが高まるというデータもあり、受動喫煙による副流煙の方がむしろ危険だとも言われています。(図②)WHO(世界保健機関)では、「どんなにわずかな受動喫煙でも危険」と警鐘を鳴らしています。分煙に積極的なお店も増えてきましたが、不完全な分煙では意味がないことがわかりますね。家族のために換気扇の下やベランダで吸っている方は是非禁煙を考えてください。
次回も引き続きがんの発生や対策について考えてみます。
文/野菜ソムリエ上級プロ 福田ひろみさん(東京在住)
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