前回の「毒素の溜まり具合チェック」の自覚症状の中に、当てはまる症状はありましたか?新陳代謝が悪くなることで出てくる症状、免疫機能の低下による症状、そして精神面にまで影響があり、とても広範囲に影響することがわかりました。中でも新陳代謝の機能低下が改善できると、目に見えた変化が期待できます。
★代謝(デトックス)を促す栄養素
新陳代謝に深く関連しているのが、体内の解毒作用の全てを担っている「肝臓」です。その働きを促進するには、エネルギー源となる栄養素の代謝をアップするビタミンB群が必要です。また、抗酸化作用が期待できるビタミンA・C・E(エース)や毒物を排出しやすくするアブラナ科とユリ科の野菜などは、日頃から努めて食べてほしい食材です。摂取する野菜全般の4分の1はアブラナ科にすることを勧めている研究者もいます。また、ユリ科の野菜にはサイトカインという、免疫細胞を活性化させ異物を排除する成分も含まれています。(資料①)
★腸内環境が良いと免疫力も上がる!
最大の免疫器官と言われている「腸」の働きが活発になると免疫力も高まります。毒素の排出の75%は便からと言われており、便通を良くして腸内環境を整えることは非常に大切です。それには「食物繊維」(水溶性と不溶性の両方)が必要です。
【水溶性食物繊維】
腸内で水分を吸収するとゲル状になり、有害物質を包み込んで排出する。アボカド、オクラ、山芋、海藻、熟したフルーツなどに多い。
【不溶性食物繊維】
水分を吸収して膨張し、腸を刺激して便通を促す。穀類、根菜類、豆類、ドライフルーツ、ナッツ類などに多い。
便通には運動や睡眠も関係します。腸は生活全般が影響する敏感な臓器なんです。
★腸内環境の乱れはメンタルにも影響する
脳と腸は、お互いに情報交換をしながら影響を及ぼし合っていると考えられ、それを「脳腸相関」と言います。腸内環境が乱れ、体内に毒素が溜まっていると、疲れやすい・イライラするなどの精神的な不調も引き起こします。脳腸相関は認知症にも影響を及ぼすと言われていますので、デトックスの重要性がわかります。
★デトックス効果のある飲み物
尿も毒素の排出機能を持っているので、水分補給は大事ですね。食事以外で、1日に1.2ℓ〜1.5ℓの水分補給が必要だと言われています。一度に大量に飲んでも吸収しきれませんので、カップ1杯くらいを目安に小まめに補給しましょう。特に運動後、入浴前後、就寝前、起床後は必ず水分を摂りましょう。
●白湯:内臓が温まるので腸の動きや血流もスムーズになり便秘改善も期待できます。内臓温度が1度上がると基礎代謝も10%〜20%上昇すると言われていますので代謝アップのためにも白湯は最適です。
●ココア:ココアパウダーは食物繊維が大変豊富で栄養価も高くバランスも良い食品です。カカオにはカカオポリフェノールが含まれ強い抗酸化作用があり、不溶性食物繊維の「リグニン」は腸の蠕動運動を促し、便秘の予防やメタボリック症候群の予防にもなると言われています。ただし、市販のミルクココアなどにはカカオパウダーがあまり含まれていなかったり砂糖が多かったりしますので、甘みのないピュアココアに自分の好きな甘みを少し加えることをオススメします。
●緑茶:ポリフェノールのカテキンが豊富で、抗酸化作用によりガンや糖尿病、動脈硬化にも効果が期待されています。また、カフェインが含まれ利尿作用があるので浮腫の予防になると言われていますが、水も同時に摂っていただく方が安心です。
●ハーブティー:ハーブによってデトックス効果は様々。血行促進や利尿作用を持つルイボス、鉄分とビタミンCを含み造血作用があり、また利尿作用にも優れたローズヒップ、肝臓の解毒を助け精神も安定させるリコリスなど、いろいろ試してみるといいかもしれません。
その他ヨモギ茶なども葉緑素によるデトックス効果が期待され、近年いろいろな形で女性に人気です。冷たい飲み物は内臓を冷やし血流を悪化させ、新陳代謝も悪くなりますので注意しましょう。
次回はもう少し食に焦点をあててデトックスを考えます。
文/野菜ソムリエ上級プロ 福田ひろみさん(東京在住)
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