外出自粛で運動不足を実感し、太ってしまうのを心配している方も多いのではないでしょうか。しかし、運動不足で起こるのは肥満だけではありません。実は骨にも重大な影響があるのです。
★骨の健康は身体の要!
現在の当用漢字になるまで「からだ」は「體」と書きました。〝骨〞が〝豊か〞という事です。昔から「骨の健康」は身体の要の一つと考えられてきたことがわかります。例えば、骨の中には「骨髄」というゼリー状の組織がありますが、ここには造血幹細胞というあらゆる細胞のもとになるものがあります。ここから前回お話した免疫細胞も作られます。とても大切な部位なので頑丈な骨の内部で守られているのですね。病気にならないためにも、骨の健康を考える事は大切です。
★女性は閉経すると骨が弱くなる… !?
骨は常に新しく生まれ変わっていて、1つの骨が新しく生まれ変わるのに3〜4ヵ月、全身の骨がすべて新しくなるのに3年位かかるとも言われています。これを「骨代謝」と呼んでいます。古くなった骨を「破骨細胞」が壊し、次に「骨芽細胞」が壊れた部分を修復して新しくし、この作用がバランスよく働いていると骨は健康です。
女性は閉経後、破骨細胞の働きに比べて骨芽細胞の働きが間に合わず、骨密度が減ってしまう現象が起きます。これは、女性ホルモンであるエストロゲンの減少が原因です。エストロゲンは破骨細胞が過剰に働かないようにコントロールしてくれているのです。そのため、閉経後は特に骨粗しょう症になる危険性があるので、骨の健康を意識しないといけませんね。
骨の衰えは女性だけではなく男性も同じです。令和元年に発表された国民生活基礎調査によると、「介護が必要になった主な原因」の1位は認知症ですが、骨折や転倒、衰弱、関節疾患など約30%は運動器の機能低下が原因になっています。(グラフ1)
骨折というと、若い人でしたら交通事故や運動の際の骨折が多いですが、高齢者の場合は骨粗しょう症による「大腿骨近位部骨折」が多くなります。近年その発生数も増加傾向にあります。(グラフ2)骨折してしまうと、動きに制限がかかり筋肉も衰えてしまいます。すると、ますます自由に動けなくなり負のスパイラルに陥ります。
★骨の健康を維持するには?
加齢による骨の老化は防げませんが、少し負荷をかける事で骨量や骨質の低下を緩やかにすることができます。手軽にできるのは歩くことです。1日1万歩が理想的なのですが、まず5000歩を目標にしましょう。それでも1時間近く歩くと思います。徐々に8000歩〜1万歩にできるといいですね。
《あなたの骨は大丈夫でしょうか?》
当てはまる項目があったら要注意です。
□身長が低くなった。
□背中が丸くなってきた。
□腰が曲がってきた。
□つまずいたり、ちょっと転んだだけで骨折した。
□親族に骨粗しょう症の人がいる。
□閉経している。
□痩せている。
次回は骨の健康を考えた食生活を探ってみましょう。
文/野菜ソムリエ上級プロ 福田ひろみさん(東京在住)
\#ならでわ 11月号発刊/
— 月刊ならでわ!@長崎県北・佐世保のグルメ情報誌 (@nyan_naradewa) November 1, 2024
表紙は“じげもん”グルメ★佐世保・県北のことがもっと好きになる5品が登場グルメや美容情報・年末に向けたおせち、ハウスメンテナンスなど内容盛りだくさんでお届けします #佐世保スイーツ #佐世保観光 #佐世保おでかけ
詳しくはコチラ➡️https://t.co/Gv6LGNpv6S pic.twitter.com/JpIgo4ZDNj