明けましておめでとうございます。昨年は何度も激しい気候の変化に翻弄されました。今年は穏やかな1年を願っております。どうぞよろしくお願いいたします。
★がんを防ぐための新12か条
これまで、がんに関する様々な研究論文を目にしてきましたが、その多くが欧米のデータに基づいたものでした。そこで2011年に、日本人を対象にした研究データを元にまとめた「がんを防ぐための新12か条」を、がん研究振興財団が発表しました。
①たばこは吸わない
②他人のたばこの煙をできるだけ避ける
③お酒はほどほどに
④バランスのとれた食生活を
⑤塩辛い食品は控えめに
⑥野菜や果物は不足にならないように
⑦適度に運動
⑧適切な体重維持
⑨ウイルスや細菌の感染予防と治療
⑩定期的ながん検診を
⑪身体の異常に気がついたら、すぐに受診を
⑫正しいがん情報でがんを知ることから
★右記12か条の項目をいくつか解説します
①たばこの煙に含まれる有害物質は、血流にのって全身を回るため、肺がん以外にも全身のあらゆるがんに関係し、がんになった推定要因の30%を占めています。(グラフ①)喫煙者は非喫煙者と比べて、8〜10年寿命が短いというデータもあります。
②喫煙しない女性の肺がんの37%は、夫が禁煙すれば避けられるとの報告があります。受動喫煙の危険性を物語っていますね。
③お酒を飲む人がなりやすいがんは、喉・口・食道など上部消化管のがんと大腸がんです。肝臓がんとの直接の関連はあまりありませんが、脂肪肝や肝硬変への影響は確かなようです。
⑦身体をよく動かす人ほど、がん全体の発症リスクが低くなるという報告があります。
⑧BMI値(肥満度の指標)が、男性は23〜27、女性は21〜25だと死亡リスクが低くなります。
⑨日本人のがんの原因の1つに感染があります。主にB型やC型肝炎ウイルスによる肝がん、他には子宮頸がん、胃がんなどが代表的です。
⑩がん完治のためには早期発見が1番有効ですが、がんの初期にはほとんどの場合自覚症状がないのです。異常がなくても1年か2年に1回、定期的に検診を受けましょう。(表①)
⑪顔色が悪い、何もしていないのに痩せてきた、下血してしまった、風邪でもないのに咳が続く、食欲がないなどの症状が続くようでしたら、かかりつけ医などに相談しましょう。
⑫正確な科学的根拠に基づく情報を得るように環境も整えてください。
次回は、④〜⑥の食生活に関する項目について見ていきます。
文/野菜ソムリエ上級プロ 福田ひろみさん(東京在住)
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