★カカオには様々な健康効能がある
これまでの長い歴史の中で、カカオは単なる嗜好品としてだけではなく、様々な効能を持つ事が知られるようになりました。カカオには主に脂質、タンパク質、食物繊維、ミネラル類、カカオポリフェノール、テオブロミンなどの栄養素が含まれています。今回はカカオポリフェノールとテオブロミンについて見ていきましょう。
★カカオポリフェノールとは
カカオポリフェノールは、カカオ豆に含まれている機能性成分のポリフェノールです。抗酸化作用に優れている事から様々な効能が期待されています。平成26年に愛知県の大学と(株)明治により行われた、チョコレート摂取による、健康機能に関する実証研究でもいくつかの可能性が示唆されています。
・チョコレートを食べる前と後に血流を調査し比較すると、食べた後の方が全員の血流通過時間が短縮されたことから、動脈硬化予防の効果が見られた。
・①ホワイトチョコ②ダークチョコ③高ポリフェノールのダークチョコのいずれかを3週間食べてもらうと、①<②<③の順に善玉コレステロール濃度が有意に増加したことから、カカオポリフェノールは濃度が高いほど善玉コレステロールの増加に効果がある。
・高カカオチョコレートを4週間摂取して血圧の変化を調査すると、血圧が高めな人ほど血圧の低下量が大きかった。
・カカオ含有量70%以上の高カカオチョコレートを1日25g摂取したが、メタボにつながるような体重やBMIなどの増加は見られなかった。
・アレルゲンに対して抗体が作られるのを防ぎ、アレルギーの発症や悪化を抑えるなど段階的にアレルギーの予防や軽減に効果が見られた。
その他にもカカオポリフェノールには、インスリンの働きを改善し血糖値を安定させるなどの報告もあり、ポリフェノールの抗酸化力が偉大なことがわかりますね。ポリフェノール含有量は、カカオがトップクラスです。[グラフ参照]
★テオブロミンとは
テオブロミンはカフェインと同じ仲間ですが、中枢興奮作用はカフェインより弱く、脳内物質セロトニンに働きかけて気分を安定・リラックスさせる作用があります。また、食欲を抑制したり、血管を拡張させ血流を良くし、体温を上昇させたりする効果もあるそうです。
★健康志向のチョコ
最近は高カカオのチョコや健康志向のチョコも多く市販されていますね。ただし、高カカオのものほど脂質は多くなりますので、食べ過ぎには気をつけてください。高カカオのチョコでしたら1日1〜2かけら(5〜10g)程度、ココアでしたら1杯でいいようです。自分で好きなものを組合わせてチョコレート菓子を作ってみるのも良いですね。もっとチョコやココアを楽しみましょう。
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★チョコナッツ菓子★
ビターチョコレートの中にナッツ類を入れて、カカオニブ、オレンジピール、フリーズドライのベリー、ココナッツなどをトッピング。
文/野菜ソムリエ上級プロ 福田ひろみさん(東京在住)
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