皆さんは毎日の生活の中でどんな飲み物をよく飲んでいますか?コーヒーは国内で緑茶に次いで多く飲まれ、年間約500億杯にも達するそうです。以前は胃が荒れる、眠れなくなるなど、あまりいい印象はなかったように思いますが、魅力的な美味しさが人気になり、この20年ほどで町中にコーヒーハウスができました。実は、このコーヒーは美味しいだけではなく、数々の健康効果があることもわかっています。今回はそのいくつかをご紹介します。
★コーヒーを飲むと長生きできる!?
例えば、平成2年から約2 0年間、全国11か所の保健所管内に住む健康な40〜69歳の男女約9万人を対象に追跡調査を行った「習慣的コーヒー摂取と全死亡・主要死因死亡との関連」の結果を見てみましょう。
まず、研究開始時にコーヒーを一日に何杯くらい飲むか、【ほとんど飲まない・1杯未満・1〜2杯・3〜4杯・5杯以上】の5群に分けて、ほとんど飲まない群を基準に比較します。結果は飲む量が増えるほど緩やかに死亡率が低くなり、1日3〜4杯飲む人は全く飲まない人に比べ24%低いことがわかりました。(グラフ①)これは男女ともに同じような結果が出たそうです。
また、死因別に調べると、がん死亡の危険度についてはあまり顕著な傾向は見られませんでしたが、心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患による死亡リスクを下げていることがわかります。(グラフ②)さらに、肝臓や膵臓、女性の大腸がんや子宮体がんなど、がんの部位によっては効果がみられたようです。大手のコーヒーメーカーの調査では、特に
女性の血圧低下や中性脂肪の低減などとの関連も発表されています。
それでは、なぜこのような効能がみられるのでしょうか。
★ポリフェノール
第1に、クロロゲン酸など機能性成分であるポリフェノールを豊富に含んでいることが考えられます。クロロゲン酸はコーヒーの色や苦みに関係し、血圧を調整したり血糖値を改善したりする他、抗炎症作用もあると言われています。以前、当欄で野菜や果物から摂ると書いたポリフェノールですが、実は意外にも飲み物から大量に摂取しているのです。(グラフ③)
★カフェイン
次に、カフェインの効果が考えられます。眠気覚ましにコーヒーを飲む人も多いと思いますが、カフェインがアデノシンという睡眠物質の作用をブロックしているのです。他にも気管支拡張作用や呼吸器機能の改善効果も期待できると言われていて、これらの作用によって死亡リスクが低減されるのではないかと考えられます。
しかし、カフェインはコーヒーだけではなくエナジードリンクなどにも入っているので日常的に多飲していると中毒症状を起こすこともあります。また、エナジードリンクとアルコールを一緒に摂ることも大変危険だとわかっています。カフェインの感受性は個人差がありますので何とも言えませんが、コーヒーのみでしたら3〜4杯程度にしておくのがいいようです。特に妊婦さんは気をつけてくださいね。
コーヒーのお供に★おすすめレシピ★
●野菜のソテーや蒸し野菜に合うディップを作ってみました。良く水切りした豆腐にマスカルポーネチーズを加えコーヒーを少し加えてミキサーにかけます。ボールに盛ったら上から少しコーヒーとすりゴマをかけます。大人の味が後ひく美味しさです。根菜類なら何でも美味しくいただけます。
●コーヒーと相性のいいフルーツは、バナナや甘みの強い柑橘などです。バナナの甘みはコーヒーの苦みを緩和してくれますし、柑橘の酸味がコーヒーの酸味を引き立たせてくれます。
●コーヒーを使ったお菓子も探してみました。コーヒー汁粉はちょっと苦みもあって美味しいです。
文/野菜ソムリエ上級プロ 福田ひろみさん(東京在住)
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