1月号に引き続き、認知症について考えてみましょう。日本人の平均寿命と健康寿命の差は、女性では10年以上あります。その大きな一因が認知症と言えるでしょう。認知症の原因の約7割はアルツハイマー病といわれ、しかも年々増加傾向にあります。残念な事に根本的に治す薬がないので予防が大切になってきます。発症までに20数年あるといわれているので、予防は中年期がポイントと考えられますね。
何といっても脳の問題ですから、脳を活性化させ、老化を防ぐことがポイントになります。しかし、単にこれをすれば、という単純なものではなく、多岐にわたります。現在、予防に効果的だと考えられているものを挙げてみましょう。
① 身体活動を心がける。
② 精神活動を活発にする。
③ 食べ過ぎに気をつけバランスのとれた食生活をする。
④ ストレスをためない。
⑤ 禁煙を徹底する。
(参)「ストップ!認知症」中谷一泰 著
①…できるだけ体を動かしましょう。週に2〜3回以上、30分以上の運動をする。年齢に応じて自分に合った運動とそのペースをつかんでください。運動不足は認知症の第1位の要因になっています。家事や庭仕事など4種類以上の身体活動を行っている人は、1種類以下の人に比較して49%も認知症になる確率が低かったというデータもあるそうです。これは脳血管性認知症に対しても結果は同じだったといいます。運動と認知トレーニングを組み合わせたコグニサイズと呼ばれる運動は、高い効果を期待できると言われています。(①の画像)身体を動かすことは脳への血流を促し、動脈硬化を防ぎ血圧も下げます。これは糖尿病予防、高血圧予防、脂質異常症の予防にもつながり、生活習慣病予防にもなりますね。⑤の禁煙も同様の理由です。
②…精神活動とは、人と交わり楽しく会話をしたり新しいことに挑戦したりと、歳を忘れて積極的に生活を楽しむことです。アメリカでは、今や年齢を理由に解雇されることはなく、履歴書に年齢を記入する欄もないといいます。歳だからこそ外に目を向けて外出の機会を作りましょう。(②のグラフ)例えば友人達との旅行の計画を立て、自分で段取りを決め、予約や切符の手配をする、こんな事もさまざまな場面で脳活性が期待できますね。
③と④については次回、詳しくお話ししたいと思います。
文/野菜ソムリエ上級プロ 福田ひろみさん(東京在住)
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