楽しく食べよう野菜と果物
日本でドライフルーツが店頭に並び始めた頃、最初に目にしたのは「プルーン」でした。近年ではドライだけでなく、生のプルーンも販売されていますね。実はプルーンはスモモの一種なのですが、大きく分けて中国原産の日本スモモをプラム、カスピ海沿岸コーカサス地方原産の西洋スモモをプルーンと呼んでいます。日本に入ってきたのは明治時代と言われていますが、雨に当たると裂果してしまう為、梅雨のある日本の気候に合わず、なかなか広まらなかったようです。しかし、その後品種改良が進み、雨の少ない長野県や北海道で定着。中でも、長野県は全国の6割以上を生産する一大産地です。
プルーンには、表面が真っ白になるくらい白く粉がふいているようなものが多いのですが、これはブルームと呼ばれるプルーンそのものから生成される保護材のような成分で、新鮮なものほど残っています。また、軸がついているものはまだ緑色のものを選びましょう。収穫してから2〜3日で完熟になることが多いので、色づきがよく完熟状態に近い、少し弾力がある物を選び、なるべく早く食べきりましょう。
プルーンと言えば鉄分が豊富!というイメージがあるかもしれませんが、食品成分表で実際に数値を見てみると、期待するほど含まれてはいません。ただし、ビタミンやミネラルがバランスよく含まれています。特に、妊娠期の女性には不可欠な造血作用や神経維持に必要な葉酸が多く、糖質のソルビトールは便秘解消に役立つといわれているので、女性には嬉しい果物と言えますね。
また、長野県の研究所では5品種のプルーンに関して、詳しい抗酸化能の調査をしています。その結果、『すべてのプルーンに抗酸化能があり、部位別にみると果肉→全果→果皮の順に強い。それは、色素のアントシアニンとポリフェノールのクロロゲン酸にある』ことがわかっています。果皮部に強い活性があるので、プルーンは皮も一緒に丸ごと食べることが健康にも良い、ということになります。もう生のプルーンは召し上がりましたか?丸ごと食べるのにもいい大きさです。旬が限られているプルーンですから、迷わず食べてみてくださいね。
文/野菜ソムリエ上級プロ 福田ひろみさん(東京在住)
\#ならでわ 11月号発刊/
— 月刊ならでわ!@長崎県北・佐世保のグルメ情報誌 (@nyan_naradewa) November 1, 2024
表紙は“じげもん”グルメ★佐世保・県北のことがもっと好きになる5品が登場グルメや美容情報・年末に向けたおせち、ハウスメンテナンスなど内容盛りだくさんでお届けします #佐世保スイーツ #佐世保観光 #佐世保おでかけ
詳しくはコチラ➡️https://t.co/Gv6LGNpv6S pic.twitter.com/JpIgo4ZDNj