楽しく食べよう野菜と果物
先日、初めて高知県に行って来たのですが、たまたま日曜日にかかり、300年以上の歴史を持つ「土佐の日曜市」に行きました。そこで、現地で見たいと思っていた野菜「ハスイモ」を見ることができました。私が住む東京では、なかなかお目にかかれませんが、日曜市では青果物を扱う店なら必ず売っていました。しかも、ビックリするほどお安い!沖縄から持ち込まれた歴史があるそうで、高知では「リュウキュウ」とも呼ばれているそうです。かつては高知だけでなく、徳島や九州各地でも栽培されていたようですが、現在はほとんど高知産で、特産品にもなっています。
ハスイモはサトイモと同じ系統の植物です。サトイモは根の部分を食べますが、ハスイモは根が小さく硬いので食用にはなりません。葉柄部分いわゆる芋茎(ズイキ)だけを食べるために栽培されている専用種です。赤いズイキは見たことがあるかもしれませんが、ハスイモは綺麗な緑色をしていて青ズイキとも呼ばれます。切ってみると無数の孔が空いていて、レンコン(ハスの茎)を連想させるため、この名がついたと言われています。
高知では、冬でもハウス栽培物が出荷され一年中出回りますが、露地栽培では夏の暑い時期にぐんぐん成長するので、夏が旬と言えそうです。サッパリとクセのない味も、夏向きかもしれません。表面の皮はスジが口中に残るので、フキと同じように爪をかけてスーッと引いて皮をむきます。ハスイモは切った断面から酸化が進み褐変してしまうので、素早く料理した方がきれいに仕上がります。アクがあるので、切ったら軽く塩でもんでしばらく置くか、サッと湯がいて水にさらしておくと安心です。特徴は果肉部分の沢山ある空洞ですから、サラダのトッピングや和え物にして、シャキシャキ感を楽しみましょう。高知ではお刺身のツマに必ず入っていました。地元の人たちは、酢の物や酢みそ和えもよく食べるそうです。空洞部分に煮汁や出汁のうま味をたっぷり含んでくれるので、薄味の煮物や汁物も美味しそうです。
栄養価に関してはあまり期待できませんが、加熱調理すれば沢山食べられるのでダイエットになるかもしれません。四国旅行の際には高知城下の日曜市も是非プランに入れてみてくださいね。
文/野菜ソムリエ上級プロ 福田ひろみさん(東京在住)
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